患者さまのお悩み

2017年3月15日 水曜日

湿疹のある人は花粉に気をつけましょう

 スギ花粉の飛散がピークになっています。前回、花粉症の症状に喉の痛みやかゆみ、イガイガ感などもあるという話をしました。今回は皮膚に湿疹が出るという話です。
 皮膚がしっかりした状態であれば、花粉は中に入り込めませんから、何も起きません。ところが、皮膚が傷んでいると、花粉が皮膚の中に入り込むため、アレルギー性の炎症が起こり、湿疹を引き起こします。これは眼の周りで見られることが多く、赤くなり、かゆくなります。眼の周囲の皮膚は他と比べ薄く、常に外気と接し、さらに冬の寒気と乾燥で皮膚が傷んでいるので、花粉で湿疹を起こす人がいるのです。眼の周り以外ではあまり見られません。
 しかし、湿疹を持っている人、特にアトピー性皮膚炎の人は花粉に要注意です。春先は季節の変わり目で皮膚が悪くなると思っているアトピーの人が多いのですが、実は花粉が原因の場合がしばしばです。湿疹で傷んでいる皮膚には花粉が入り込み、湿疹を悪化させます。自分は花粉症だと思っている人は、花粉に注意するのでよいのですが、自分は花粉症ではない、皮膚と花粉は関係ないと思っているアトピー性皮膚炎の人が結構いらっしゃるのが問題です。アトピー性皮膚炎の人はアレルギーを起こしやすいので、スギ花粉との反応を検査すると、たいてい陽性に出ます。しかし、クシャミ、鼻水のような症状がでないことが多く、自分は花粉症ではない、と思っているのです。クシャミなどの症状が出ないのは、皮膚の方でアレルギー反応が多く消費されてしまうため、鼻の方でアレルギー反応がほとんど起きないためだと思います。そのため花粉症とは関係ないと錯覚してしまい、花粉をいっぱい浴び、皮膚を悪化させてしまうのです。
 これを防ぐため、花粉の多い日、風の強い日などは外出を避け、花粉を浴びないようにする、スキンケアをして皮膚を守るなどに気をつけると良いです。

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2017年1月28日 土曜日

花粉症の人は風邪を引かないように

 スギ花粉症の飛散の時期が近づき、花粉症の人には嫌な季節になってきました。今年のスギ花粉の飛散量は、関東地方では例年並みのようです。
 花粉症の症状は鼻水やクシャミ、眼のかゆみなどがよく知られていますが、喉のかゆみや痛み、喉のイガイガ感など、喉の症状の出る人もいます。これはひどくなると、咳が出始め止まらなくなり、さらには咳ぜんそくに移行することもあります。花粉症を持っている人で、喉の症状を自覚している人は多くはないので、自分には関係ないと思っている人も多いと思います。しかし、花粉症の人が風邪を引くと、喉の症状がしばしば現れます。これは風邪で喉の粘膜が傷んでしまうため、喉での花粉の反応が過敏となり、隠れていた症状が出てくるためと思われます。風邪引いて咳がなかなか止まらない、というのがそれです。花粉症はないと思っている人でも、隠れた花粉症があると、やはり風邪を引くと喉の粘膜が傷み、同様に咳が止まらなくなるということがあります。マイコプラズマや他の病気にしばしば間違われます。
 この状態になってしまうと、自然に咳が止まることは、花粉の時期が終わるまで、ほとんどありません。場合によっては咳ぜんそくに移行してしまいますので、治療するほうが無難です。
 治療は、漢方のブログですが、私は漢方薬だけではなく、強い現代薬を併用して治療します。そうしなければ、咳はなかなか止まりません。かなりひどい状態なのです。
 つまり、花粉症の人はこの時期、風邪を引かないように気をつけたほうが良いです。それには免疫力を落とさないように注意しましょう。漢方薬を飲んで、免疫力を上げるのも良い方法です。

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2016年12月19日 月曜日

かぜの予防

 風邪が流行っています。おまけにインフルエンザやノロウイルスも流行り始めました。これらにかからないようにするには、免疫力を落とさないように気をつけるべきです。そのために、一般に言われるのが、
1、過労
2、寝不足
3、夜更かし
4、ストレス
の4つを避けることで、実際そのとおりだと思います。しかし、仕事の関係で、避けたくても避けられないことも多く、どうしようもないこともしばしばです。
 その点、手洗いやうがいなど、無菌にして風邪を避けるという方法は、いつでも実行可能で、効果も高いと思われ、お勧めです。外から帰ったら、できるだけ何も触らないで洗面所に行き、石鹸で手を洗い、うがいをするのです。外で何か食べるときなども、石鹸で手を洗ってから食べるとよいと思います。
 
 過労や寝不足状態(免疫力が低下した状態)で人ごみの多いところに行くというのは、自殺行為に等しいですが、こういうときは、マスクをしたり、手袋をして素手であまり余計なものに触らないなどの注意をすべきです。マスク自体に予防効果はないといわれていますが、汚染された手で鼻や口の周りを触るのを防ぐ効果や、のどを乾燥から防ぐということで、効果があるといわれています。
 このほか、食事にうるさい私としては、質の良いものをバランスよく取る、というのも大事と思っています。逆に偏食や食事の時間が不規則、甘いものの過剰摂取など免疫力を落とすので避けたいです。冷える人はニンニク、生姜、トウガラシなど身体を温めるものを多めに取って免疫力を上げるとよいと思います。冷えない人でもかまいませんが、たくさんとりすぎて、汗をかきすぎるのはよくありません。身体が消耗しますし、後で身体が冷え、逆効果です。多くとも、軽く汗をかく程度にとどめるべきです。
 いくつか書きましたが、宣伝めいて言うのにためらいがあるのですが、私が一番効果があると思っているのは、体質に適した漢方薬を飲むことだと思っています。体質に適しているというのは、その人の生理痛なら生理痛が改善する、食欲がないなら食欲が出る漢方薬のことです。漢方治療は全体の歪を治して、部分の不調を良くするという治療なので、部分の不調が改善(生理痛なら生理痛が改善)しているということは、身体全体の歪が改善したためと考えられ、他の部分も良くなるのです。つまり生理痛が改善していれば、免疫力も改善し、風邪を引かなくなるということなのです。

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2016年11月14日 月曜日

続・漢方薬の飲み方

 前回の続きというか、説明足らない部分の補足です。
 まず、内服する時間ですが、漢方薬は、原則は食間(食後2時間~食前1時間)です。これは、「食事として漢方薬をとる」という考え方からです。実際、薬効の弱い漢方薬を食間に飲むことは、吸収が良く、効果を発揮しやすい飲み方なのです。しかし、胃に負担がかかる飲み方なので、胃腸の弱い人では、胃がもたれる、食欲が落ちるなどの副作用が時々起きることがあります。この場合は、食間にこだわらず、食後1時間以内に内服することをお勧めします。医師からの指示が食間であってもかまいません。
 漢方薬の中には、八味地黄丸など胃に負担がかかるものがあります。こういうものは、私は通常、食後1時間以内に内服するように指示します。
 食間では飲む時間がないというような場合や飲み忘れてしまったときなども、薬効はやや落ちますが、食後や食前の内服でかまいません。 ちなみに、現代薬の内服が食後30分に多いのは、飲み忘れにくいなどもありますが、胃に負担がかかることも考慮されているのです。
 次に、これは患者さんから聞かれたのですが、「処方1つについて150mlのお湯で飲むのか」ということです。前回の説明が悪かったのですが、2種類でも3種類でも、一緒に飲むものはまとめて150mlです。1つ1つを150ml飲んでいたら、お腹が水だらけになってしまいます。まとめてお湯150mlに溶かして内服してかまいません。
 小児の場合は150mlでは多すぎます。年齢に応じて1/4~2/3の量にしてください。溶かすと飲みにくい場合は顆粒のままでも、あるいは、シロップなどと一緒に飲ませてもかまいません。それでいいのか?と疑問を持つ方もいるかもしれません(私も疑問に思っていました)が、小児の話ではありませんが、認知症の方に飲ませるのに、なんと!、ご飯にフリカケて、飲ませて(食べさせて?)、効果があったそうです。この話を聞いて、とりあえず飲んでもらうことが一番大事だと悟りました。

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2016年10月31日 月曜日

漢方薬の飲み方

 夏の暑さに負けてブログ書くのをサボっていたら、あっという間に3ヶ月過ぎていたのに驚いています。
 何を書こうかと考えていたとき、漢方薬の飲み方をしばしば聞かれることを思い出しました。
 飲み方は薬局が説明していると思ったら(昔は説明していました)、そうでもないようなので、これはいけないと思い、説明します。
 煎じ薬の飲み方から説明すると、理解しやすいので、関係ないかもしれませんが、本来の漢方薬の飲み方を、簡単に説明します。
 生薬を土瓶に入れ、600mlの水を加え、細火で約半分(300ml)になるまで煮詰めます。茶漉しでかすをこしたものが1日分で、1日に2回(1回150ml)か3回(1回100ml)に分けて飲みます。
 一般の顆粒薬などもこれに準じればよいのです。つまり、1日2回で処方されている場合は、150mlのお湯に入れて溶かし、1日3回で処方されている場合は100mlのお湯に溶かして飲むのです。
 ここで注意点がいくつかあります。
1、インスタントコーヒーと違い、簡単に、サッとは溶けません。少し混ぜてください。それでもなかなか溶けないことも多いです。当院では、治療効果を上げるため、生薬の粉末を、加えることがあり、これは溶けません。この場合は、ある程度、溶かせば十分です。
2、お湯は熱いほうが溶けるので、熱いほうがよいです。ただその量は、150mlや100mlにこだわらなくても結構です。飲む量が多いと思ったら、半分くらいまでなら減らしてもかまいません。ただし、まずいからといって、お湯の量はあまり増やさないでください。薄まりすぎると、効きが悪いです。
3、まずいからといって、薬を飲んだ後、水は飲まないでください。薬が薄まってしまいます。口をゆすぐ程度にしてください。
 お湯に溶かして飲めない場合は、口の中に水と漢方薬を入れて、口の中で漢方薬を溶かすようにして飲むのを勧めます。お湯にきちんと溶かすことより劣りますが、そのまま飲むより、効果は良いです。
粉のまま飲むのは、インスタントコーヒーをお湯に溶かさず粉を口に入れて飲むのと同じなのです。

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