前回、食べ物は可能であれば、白米より玄米のように、丸ごと全部食べるほうがよいと書きましたが、これは東洋医学の「身土不二」(しんどふじ)という考えからきています。
 どういうことかというと、「身体と土は同じもの」ということです。つまり、植物は土を栄養にして育ちます。その土を栄養にした植物を動物が食べ栄養にする(土の栄養を取り入れている)、その動物を別の動物が食べ栄養にする(やはり土の栄養が回ってきている)(人間は植物も動物も食べ、栄養にしています)、動物、植物は死んだら土に返る、その土を栄養にして植物が育つ・・・という循環を考えると、土からできたものを取り入れて、からだはできているので、土とからだは同じものだという意味です。
 要するに、できるだけ丸ごと(大根なら根も葉も)食べるほうが、土の栄養すべてを取り入れることができ、好ましいというわけです。
 さらに言うならば、よい土からできたものの方がよいわけです。化学肥料よりも、有機栽培のほうが土の栄養がいいので、好ましいことがわかります。実際、有機農法の野菜いのほうがおいしいです。我が家は犬を買っていますが、この犬がブロッコリーが好きなのです。しかし普通に買ったブロッコリーはあまり好みません。ところが、有機農法のブロッコリーは喜んで、すごい勢いで食べます。犬は人間より本能が強いので、からだに良いものはわかるので、有機農法のほうをよく食べるのだと思っています。
 食事には気を使いましょう。

田中医院